記事
第八回春節祭 天王寺公園てんしばで開催、成功裏に終わる
中国人の春節は鮮やかな赤で飾られ、親戚や友人と会い、美味しいものを食べ、日本の紅白に相当する「春節晩会」を楽しみ、賑やかで喜びに満ち溢れたスペシャルなひと時である。2024年2月9日から11日の3日間、大都市大阪の天王寺公園てんしばにて、春節を祝う盛大なイベント~第八回春節祭が開催された。
3年ぶりに制限なしで迎えられた祭りは近畿地方の中国人、地元の日本人、そして海外からの観光客を含む約21万人が集まった。大阪春節祭の知名度は年々高まり、大阪に住む中国系コミュニティにとって、欠かせない春節のイベントとなった。また、日本の方々にとっても、中国の春節を身近に体験でき、中国文化の理解を深める貴重な機会と言える。
2月9日午前中、舞台総監督劉偉(りゅう い)と著名モデル本堂亜紀(ほんどうあき)の司会のもと、大阪春節祭の開会式は盛大に行われた。主催者である日中文化集団の理事長張永勝(ちょう えいしょう)は春節祭の由来や歴史を振り返り、中国駐大阪中国総領事薛剣(せつ けん)は春節祭の開催意義を強調し、大会の成功を祈願した。日本の参議院議員、杉久武は日中の民間関係の改善を喜び、科学技術、文化、教育などの分野での両国のさらなる交流と協力に自信を示した。株式会社リゾートライフの会長、柴山勝也(しばやま かつや)は、中国人や華僑が日本社会に与える積極的な影響を評価し、大阪春節祭を通じて大阪社会に恩返しし、中国の優れた伝統文化を広める施策を肯定した。日中文化集団理事長張永勝(ちょう えいしょう)、中国駐大阪中国総領事薛剣(せつ けん)、株式会社リゾートライフの会長柴山勝也(しばやま かつや)、大阪維新の会・大阪府議会議員三田勝久(みた かつひさ)、自由民主党・前衆議院議員左藤章(さとう あきら)、近鉄百貨店相談役高松啓二(たかまつ けいじ)、日中友好協会大阪府連合会会長渡辺武(わたなべ たける)、大阪市議会議員金子恵美(かねこ えみ)、中国駐大阪観光代表処首席代表馬暁琛(ま ぎょうちん)、大阪華商会会長林伝龍(りん でんりゅう)、大阪華僑総会会長趙知理(ちょう ちり)、一般社団法人日本広東総商会会長何玲青(か れいせい)、フェイュー ジャパン株式会社CEO崔宇峰(さい うほう)、滋賀県議会議員駒井千代(こまい ちょ)、関西華人華僑西南同郷会会長李健華(リ けんか)、関西吉林同郷会・天津同郷会会長王藝武(おう げいぶ)、広島華僑会会長孫明(そん めい)、在日華ガイド連盟協会会長孟偉(もう い)、NPO法人大阪府日中友好協会副会長大藪二郎(おおやぶ じろう)各界のリーダーや日本政府の議員代表、日本の友人代表等19名が盛大にテープカット式を行った。政界、経済界、文化教育各界100名近いリーダーが春節祭に集まり、高い関心を示した。日本在住中国人コミュニティにおける結束力と文化伝承の架け橋としての地位を確認→確立した。
大阪春節祭は3日間続き、大規模な文化芸術パフォーマンスを思い存分表現した。大阪地域の帰国者6万人を代表する「秧歌隊」は、今年150名以上でチームを構成し、独特なダンスで会場全体を盛り上げた。一般社団法人日本華韻芸術協会の副会長で、日本在住の著名な書画家、中国清華大学美術学院の客員教授劉銘義(りゅう めいぎ)先生は、舞台で「福」という字を揮毫した。例年注目されている大阪の龍獅団は、今年ベトナムの獅子舞団とコラボし、祝祭の雰囲気をさらに盛り上げた。武昌理工学院芸術団や成都錦城伶芸術団等の専門芸術団体は、遥々中国から春節祭に参加するために来日し、素晴らしい伝統芸能の変面や中国雑技等を披露した。二胡の先生である陳曼麗が率いる数十名の学生チームも、1年の総括と新年の展望を示しました。また、モンゴル族、ウイグル族、タイ族、イ族、ミャオ族など中国の各少数民族を代表するパフォーマンスも見ものでした。日本芸術団体からの参加者も増え続けており、1年前から準備し始めた日本の和太鼓チームや、沖縄舞踊、更に世界大会優勝歴のあるトライノ和楽器バンドも参加し、会場を大いに盛り上げた。
大阪春節祭では、多くの本場中国料理が揃っている。羊肉の串焼き、肉まん、酸辣粉、海蛎餅(オイスターケーキ)、糖葫蘆、ミルクティーなど、塩味のものから甘いもの、酸っぱいもの、辛いものまで、老若男女問わず楽しめます。ベトナム、ミャンマー、ネパールなどの東南アジアの国々の美味しい料理も新たに加わり、どの店の前も長蛇の列ができていた。また、日本ではあまり見かけない春節に欠かせない灯籠などの雑貨もたくさんあり、大阪にいながら、久しぶりに再会した友人や親戚と、新鮮で美味しい多国籍の料理を味わい、素晴らしい文化芸術パフォーマンスを鑑賞しながら、海外旅行に来た感覚を楽しむことができる。
MBSテレビ、大阪テレ等、多くの主要メディアに取り上げられて、読売テレビは2月9日の開会式を生中継した。注目を集める背景には、近鉄グループの強力なスポンサーシップ、日中文化集団を含む各業界関係者の支援と協力にある。特に、パンデミック期間中に「団結して温もりを分かち合い、共に生きる」の精神で結成された西日本華僑華人社団連合会は、初期の激励会から様々な準備作業に至るまで、全面的に支援を提供した。又、舞台総監督、在日音楽家劉偉は、第一回春節祭からプログラムの選定、編成、舞台の指揮調整を担当し、数百人のパフォーマーを統括し、多大な時間と労力を費やした。中日文化交流の最前線で活躍する各界の文化芸術エンターティナーの方々も大阪春節祭の成功に大いに貢献した。
大阪大学、天理大学の中国語学科の学生を含む19人の司会団の祝福の声の中で、龍年の春節祭は成功裏に終了した。2024大阪春節祭実行委員会の常務副委員長の斉振宇(さい しんう)は閉会式で各方面の支援と協力に感謝の意を表し、大阪春節祭が中日民間交流の重要な役割を果たすことに期待した。中国駐大阪総領事館僑務処の段海紅(だん かいこう)主任、万磊(わん れい)領事が閉会式に出席した。大阪維新会府議会議員の中野稔子(なかの としこ)がより祝電をいただき、大阪春節祭の閉幕を祝った。
楽しく和やかな雰囲気の中、惜しまれつつも、2024大阪春節祭に別れを告げた。総監督劉偉へのインタビューでは以下のように感慨深く語った。
3日間にわたり、毎日来ていた方もいれば、電車で数時間掛けて駆けつけた方もいる。中国と日本の多くの新旧友人の方々に足をお運びいただきました。又、来年の舞台にぜひ出演させてほしいというプロ演者団体もいました。数日間、寝る時間もままならないほど忙しく、大変でしたが、有意義なイベントに携わることができ光栄に思うと同時に、大阪春節祭を大阪のシンボルイベントにする決意を新たにしました。
来年の春節祭の企画はすでに始まっています。2025年蛇の年の春節祭は、1月31日から2月2日に開催される予定です。文化伝承という使命感の元、今年以上に盛り上がるよう、従来のプログラムに加え、灯籠展などの新しいプログラムも検討中です。科学、貿易、文化、教育などの分野で活躍する各業界の人々が春節祭に集まり、交流を深め、相互補完というWin-Winの関係を築き、人々の福祉に貢献するために、関係者のご尽力を願う。大阪春節祭を日本で最も文化性に富む象徴的なイベントになることを望んでいます。
中国駐大阪総領事館の薛剣総領事も「Look at China, Go to China」は、大阪春節祭から始まるという期待を寄せている。
日本で旧正月を過ごすなら、大阪春節祭!
2025大阪春節祭、また会おう!
レポート:エコー